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本学教員の論文が日本分析化学会の英文誌で月間ダウンロード1位に!

更新日:2012.09.12

 2012年7月、日本分析化学会の英文誌である「Analytical Sciences」誌に掲載された本学工学研究院応用化学部門 佐藤しのぶ助教と竹中繁織教授による総説「Electrochemical DNA Detection Using Supramolecular Interactions」(超分子相互作用を用いた電気化学的DNA検出)が、「Analytical Sciences」誌編集部により注目論文に選定され、7月号の表紙および、7月の月間ダウンロード1位となりました。

2名の研究は、「超分子」*を使って遺伝子を検出する手法を開発したもので、この技術により、ノロウィルスやO-157などの検査やガンの診断、法医学や法科学の分野では犯人の特定や食品産地偽装の発見、炭素菌の検出など、幅広い分野にわたり応用することができます。さらに、これまでの技術を利用するよりも安価で、また小型の装置を用いて複雑な操作なく検査を行うことができるようになるということで、大変注目を浴びている研究です。今後はさらに研究をすすめ、数年後には実用化することを目指しています。

また、本総説の検出法は、現在、本学と九州歯科大学が共同で設置している歯工学連携教育研究センターにおいて共同開発中の、歯周病総合診断システムの開発にも応用されています。

*「超分子」???共有結合以外の結合(配位結合、水素結合など)や比較的弱い相互作用により複数の分子が秩序だって集合した集合体を指し、単独の分子にはない性質を発揮することができます。超分子の概念は、ジャン マリー レーン(1987年ノーベル化学賞)らによって提唱されました。


論文掲載ページ(英語)は こちらから


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