九州工業大学

化合物半導体がこれからの
新しい世界を拓くカギに!

Researcher's Data

Name
新海 聡子
Affiliation
情報工学研究院
物理情報工学研究系
Job Title
准教授
Campus
飯塚キャンパス

現在の半導体の素子は90%以上がシリコンをもとにして作製されています。しかし、シリコンでは実現できない分野、たとえば、携帯電話の基地局や宇宙環境で使用されるデバイスは化合物半導体の得意分野であり、自動運転技術やワイヤレス給電など、私たちの生活に密接する分野でも化合物半導体が必要とされています。

Researcher's Data

Name
新海 聡子
Affiliation
情報工学研究院 物理情報工学研究系
Job Title
准教授
Campus
飯塚キャンパス
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研究内容

半導体の研究は、半導体の設計の研究、半導体を作るプロセスの研究、半導体デバイスの特性の向上をめざした研究などがあり、私が行っているのはプロセスの研究です。今は主に窒化ガリウム、酸化ガリウムを使った化合物半導体のプロセスを研究しています。
2つ以上の元素で構成されている化合物の半導体は、1 つの元素で構成されるシリコンとは異なり、素子を作製する際には格段にプロセスの難易度が上がります。その過程では、予想もしなかった驚きの現象や結果に出会うこともしばしばで、その問題を一つひとつ解決しながら研究を行います。特に、「エッチング」と呼ばれる技術を用いてパターンを形成させるプロセスの研究を行い、化合物半導体の信頼性を向上させることに日々尽力しています。

 
 

課題

同じ加工を施しても、化合物半導体の材料によって結果は全て異なります。単に作るだけと思われがちですが、全てのプロセスで高いハードルが待ち受けています。

 
 

この研究で、
暮らしはどうなる?

いろいろと注目されている自動運転技術やワイヤレス給電が当たり前になり、私たちの生活はこれから大きく変化します。デジタル化社会の更なる発展に大いに貢献し、これまでは考えもしなかったような技術が次々と開発されることが考えられます。

 

今後の展望

半導体はさまざまな製品に組み込まれており、なくてはならない存在です。今後もその需要はさらに高まってくることが予想されます。

 
 
 

研究の魅力

化合物半導体の研究は、私たちの社会生活の向上に直結するところが最大の魅力です。誰か特定の人や分野に限られることなく、全ての人の生活の利便性を向上させ、環境性能も改善させます。世のため、人のためを実感できる研究です。

 
 
研究を一言でいうと…
「驚」。

シリコンと同じプロセスを施しても、化合物半導体では全く異なる結果が得られます。特に、窒化ガリウムでは、「なんじゃこりゃ?」という現象に日々出会い、常に驚かされています。

 
 

必須アイテム

  • ■ 子どもの写真
    手帳の中に入れて365日持ち歩いています。
  • ■ エタノール
    クリーンルームのいたるところを消毒するので、ガロン瓶での購入です。
  • ■ ベンコット
    &ノート
    クリーンルーム用の紙ワイパーと、無塵紙のノート。クリーンルームでは必須です。
 
 

1日のスケジュール

起床
洗濯物を畳んで、子どもの宿題の丸つけをして、朝食の準備。
車で1時間かけて出勤
ゼミ
みんな優秀です。
昼食
講義
履修人数が多くて大変ですが、自分の研究室以外の学生と接することができる大切な時間です。